スレイヤー「ふむ・・・ま、こんなものか」
スレイヤー「これなら安心して任せられる。せいぜい頑張りたまえ。君を取り巻く因果は残酷にして冷徹。だが君の持つ熱こそがその因果を崩す鍵なのだ」
ソル「したり顔でペラペラと・・・さっさと行きやがれ」
スレイヤー「ああ・・・さらばだ」
紗夢「あ、そこのシャチョーさん」
スレイヤー「私のこと、かね・・・?」
紗夢「そう。今度うちの店、新装開店した。ゼヒ来て欲しいネ」
スレイヤー「それはおめでとう。しかし・・・私は食事を必要としないのでね」
紗夢「嘘の下手なおっさんアル。いいから来るネ!悪いようにはしないヨ!」
スレイヤー「とんだ客引きもあったものだ。どれ・・・戯れてみるか」
↓
スレイヤー「さて、次は・・・」
ザッパ「ウ、ウウウウ!」
スレイヤー「おや、憑きモノか」
ザッパ「恨めしいィィッ!」
スレイヤー「実体はなく、人に憑依して己の意思を残し続けるか。おそらく・・・君はどちらかと言えば我々異種に近い存在だな。どうかね?私と共に来る気はあるかね?」
ザッパ「ウアアアッ?シャアアアァッ!」
スレイヤー「そうかね。残念だ・・・」
↓
スレイヤー(いい仲間になりそうだったがな・・・)
スレイヤー「と・・・待ちたまえ」
アクセル「お。何?何か用?」
スレイヤー「・・・私もそろそろ他者との関わりを断とうかと思っていてね」
アクセル「へえ・・・」
スレイヤー「そこで相談だが・・・隠遁の前にひとつ手合わせをしてはくれないか?」
アクセル「よく分かんないけど・・・ま、俺でいいなら」
スレイヤー「ありがとう。では参ろうか」
アクセル「おう!」
↓
スレイヤー「ふむ・・・あと数人というところか」
アバ「あ・・・」
スレイヤー「おや・・・これはこれは。ホムンクルスの君か。魔斧とはうまくやっているかね?」
アバ「う、うう・・・」
スレイヤー「どうした?別に奪いはせぬよ」
アバ「嘘だッ!」
アバ「あなた・・・やってしまいましょう。あいつは私たちの愛を裂く」
パラケルス「・・・いやいやいや。全然そんなことないですから。非常に平和的ですから」
スレイヤー「相変わらず奇怪な夫婦だ。まあ、手合わせできるなら私としては異存は無いがね」
↓
スレイヤー「ほう?その魔斧に体を与えたいと?」
アバ「うん」
スレイヤー「であれば・・・終戦管理局という組織の技術を求めるがいい。あそこならそれも可能だろう」
アバ「・・・また、嘘か?」
スレイヤー「嘘ではないが・・・正面から行っても彼らは相手にはしてくれんだろう。忍び込みでもするしかなかろうな・・・もう行ってしまったか。気の早いことだ」
スレイヤー「おや・・・探し物かね?」
ヴェノム「もはや私に関わらないで頂きたいな」
スレイヤー「それはまた・・・嫌われたものだ」
ヴェノム「・・・何用だ」
スレイヤー「なに、この度・・・完全に隠遁しようと考えてね。その土産に手合わせ願おうと思ったのだよ」
ヴェノム「隠遁?フン・・・どこまで本気かは知らぬが――組織の開祖の意向を無碍にもできまい」
スレイヤー「有難う。では参ろうかな」
↓ 分岐② 一撃か否か 通常勝利
スレイヤー「腕を上げたな。組織も安泰だろう」
ヴェノム「心にもないことを・・・」
スレイヤー「いやいや・・・これでも正直者で通っている。素直に喜んではどうかな?」
スレイヤー「そうそう。ひとつだけ忠告をしておこう。例の彼女に・・・あまり固執せぬことだ」
ヴェノム「ミリアのことか。何故、貴方がそのようなことを私に告げる?」
スレイヤー「古の時から・・・男は女を追うが故に滅びる。気を付けたまえ。君とて例外ではないのだ」
ヴェノム「戯言を・・・!」
スレイヤー「やはり締めくくりは君かな」
ポチョムキン「・・・何の話だ?大統領なら公務中だ。面会はできん」
スレイヤー「いや、なに・・・君に用があるのだよ」
ポチョムキン「私に?」
スレイヤー「隠遁をすることにしてね。その土産にこの世界の若き力を感じておきたいのだ。ガブリエルももう若くはない。次の世代を引き受けるべきは君のその腕だ」
ポチョムキン「私には過ぎた評価だが・・・お相手しよう」
スレイヤー「どこまで迫れたかな?ガブリエルの奴には・・・」
ポチョムキン「ポチョムキン、参る!」
↓(特殊演出)
スレイヤー「うむ。しかと感じたよ。その若き力を・・・」
ポチョムキン「隠遁と言われたが・・・?」
スレイヤー「ガブリエルにはよろしく伝えておいてくれ。もう会うこともなかろうからな」
ポチョムキン「もう会えぬと?どこへ行くというのだ」
スレイヤー「この世界ではない。本来、我々異種が住むべき世界へだ。一度旅立てばもはや戻れぬ。我らの仲間は皆、彼の地へ旅立っていった」
スレイヤー「最後まで残ったのがこの私だ。人一倍、この世界に未練があったものでね。さらばだ若き力。もはや悔いはない。世界は君たちが支えるのだ」
ポチョムキン「・・・達者で」
スレイヤー「フフ・・・敬礼とはな。痛み入る。さて・・・行こうか、シャロン」
スレイヤー「彼の地にて・・・鹿の子模様のカノン砲・・・いや、違うな。どうも勘が鈍ったか。このところ、俳句など詠んでいなかったからな・・・」
スレイヤー「しかしこうしてのんびりと・・・茶を嗜み俳句を詠む。実に優雅。真に豪奢。これこそが桃源郷の生活というものだ。なあ、シャロン」
スレイヤー「なに・・・退屈になれば喧嘩相手はいくらでもいる。何せ、我々異種の住む世界なのだからな・・・強者には事欠かんさ」
-ED1-
分岐① 一撃後
ソル「クッ・・・!」
スレイヤー「落胆しているよ、私は。そんなもので大丈夫なのかね?」
ソル「あン・・・?」
スレイヤー「君こそがこの世界の要と思っていたが・・・どうやら見込み違いだったか」
ソル「何を勝手に・・・」
スレイヤー「いくらか置き土産が必要か・・・私は行くよ。達者でな」
スレイヤー「まずは調査か・・・ああ、そこの君」
カイ「私に何か御用ですか?」
スレイヤー「ああ・・・簡単な用向きだ。君の持つ資料を渡して欲しいのだよ」
カイ「資料?」
スレイヤー「うむ。終戦管理局についてのね」
カイ「それは・・・できません」
スレイヤー「だろうな。まあ、どちらにせよ君とも手合わせをするつもりだった」
カイ「な・・・ッ!?」
スレイヤー「行くぞ」
↓
スレイヤー「奪った資料によればここがそうか・・・警備が手薄のようだが・・・」
クロウ「何かお探しで?」
スレイヤー「おや・・・君が支部長か。これはまた数奇な」
クロウ「まさか異種殿が来るとはねェ。俗世から離れてたのでは?」
スレイヤー「ふふ・・・なに、ワケありでね。少々、君たちが目障りになった」
クロウ「それで潰すと?僕らを?できるかねェ・・・ん?僕もダテにこの十数年の間異種の研究をしてきたわけではないからねェ・・・」
スレイヤー「そんな傀儡で私と戦うのかね?」
クロウ「いつまで笑っていられるかな?ただのコピーではないのだよ」
ジャスティスコピー「ターゲット確認。異種と断定。モード変換。対異種用法結界、展開」
スレイヤー「む・・・?ほほう、これはなかなか・・・」
クロウ「これだけの法結界でも行動制限が精一杯とは・・・その代謝構造、さすがだねェ」
スレイヤー「講釈はもう結構。そろそろ始めないかね?」
クロウ「ジャスティス!」
ジャスティスコピー「殲滅開始」
↓(特殊演出)
スレイヤー「これで終わりか。残念だ。あまり楽しめるものではないな」
クロウ「・・・やれやれ。出力不足は分かってたがここまで差があるとはねェ」
スレイヤー「君は優れた医者だったが科学者としては三流のようだな」
クロウ「三流で結構だよ、ご老人。三流ゆえに見えてくるものも世の中にはあるのでねェ」
スレイヤー「なかなか含蓄のある言葉だな。さて・・・それでは・・・」
クロウ「やれやれ・・・せっかちで困る。そんなことをしなくともこの支部は破棄するのに」
スレイヤー「それが分かっているから私から破壊するのだよ。自爆しただけだ・・・などと言い逃れされても困るだろう」
クロウ「うっ・・・」
スレイヤー「逃げたらどうかね?このまま逃げてもただの負け犬だがな」
クロウ「これだから老人は嫌いなんだ。だいたい説教臭い。人を見透かしたように・・・」
スレイヤー「・・・行ったか」
スレイヤー「さて、と」
ファウスト「・・・貴方でしたか」
スレイヤー「おや。ひょっとして獲物を奪ってしまったかな」
ファウスト「いえ・・・構いません。しかし貴方が動くとは思ってませんでした」
スレイヤー「別に私は冷血漢ではないよ。吸血鬼ではあってもね」
ファウスト「そうですね・・・」
スレイヤー「どうかね?肩すかしをくらった分私と手合わせなど」
ファウスト「いいでしょう」
↓(特殊演出)
スレイヤー「次は・・・やはりアレか」
イノ「ああん?」
スレイヤー「お久しぶりだね。マドモワゼル」
イノ「吸血爺ィに用はねェ。消えな」
スレイヤー「口の悪いことだ。いかんな。若い娘が」
イノ「チッ。耄碌してンのか?消えろ」
スレイヤー「君は以前からあの男の思惑とは別に動いているようだが・・・そろそろ自重してはどうかね。あの男も黙ってはおるまい」
イノ「さっきからガタガタガタガタ・・・入れ歯でもグラついてンのか?消えねェと火葬するぞ?」
スレイヤー「ほう。興味深いな。やってみてもらおうか」
イノ「鬱陶しい爺ィが!望み通りにしてやるよ!」
↓(特殊演出)
イノ「これ以上爺ィの相手してたらこっちまで耄碌しちまう!」
スレイヤー「・・・逃げるか。まあ、それも良かろう」
闇慈「あーあー、逃がしちまった」
スレイヤー「うん?君は彼女を追っているのか?」
闇慈「まあね。やれやれ・・・やっと追い付いたと思ったのに」
スレイヤー「そうか、それはすまない。ところで――あの男は元気かね?」
闇慈「・・・お見通しってわけか。元気か?よく分からねェな。何を考えてるかも分からねェし」
スレイヤー「分かったらその方が問題だ。あんな男が何人もいたら世界が滅びかねん」
闇慈「まあいいや。ちょっと力が有り余ってる。付き合ってくれるかい?」
スレイヤー「ふむ。いいだろう。隠遁前の土産にな」
↓
闇慈「隠遁ねェ・・・戦り合ってる感じじゃ、全然そんな気しないけどな。あんた、満足できるのかよ?隠遁して退屈な世界に」
分岐③ →「もはや多くは望まん・・・」 →「血が騒いでいる」
スレイヤー「血が騒いでいる・・・確かにそれは事実だ」
闇慈「ほれ見ろ。ガラにもねェことはするなって話だろ?やめちまいな。あんた、戦ってる方がお似合いだ」
スレイヤー(やはり戦いは捨てられぬか)
スレイヤー「・・・ん?」
スレイヤー「何かお探しかね?」
梅喧「あんたは・・・」
スレイヤー「そう警戒せずとも良い。敵意はないよ」
梅喧「そう言われてもな・・・あんたを見てると体がピリピリしちまうもんでね」
スレイヤー「フフ・・・褒め言葉と受け取っておこう。ついでに、ひとつ手合わせでもどうかな?」
↓(特殊演出)
スレイヤー「どうやら礼を言わねばならぬようだ」
梅喧「ああン?」
スレイヤー「君の戦いを見て・・・やはり私も戦いを捨てられぬと気が付いた」
梅喧「そうかい。そいつはおめでとうよ」
スレイヤー「手始めに組織を作ろうと思う。君もどうかね?私と共に」
梅喧「・・・組織?アサシンとかいうやつか?」
スレイヤー「いや・・・もっと純然とした戦いのための組織だ」
梅喧「へえ・・・で?何と戦うってんだ?」
スレイヤー「そうだな・・・まずは終戦管理局」
梅喧「ハッ!気に入ったぜ・・・」
梅喧「テメェら静まりな!これから団長の講話がある!」
団員「団長・・・?本当にいたのか・・・?」
スレイヤー「あー・・・オホン。こうして君たちの前で話をするのは初めてだな。団長のスレイヤーだ」
スレイヤー「ここに集まった猛者たちよ。我々は殺戮集団ではない。それはまず言っておく。かと言って戦争屋でもない。戦争?そんなものは無粋だ。では何だ?我々の理念は?」
スレイヤー「それは喧嘩だ。我々は喧嘩屋なのだ」
団員「け、喧嘩・・・?」
スレイヤー「強大な組織に喧嘩を売ろう。必要以上の武装はいらん。この身ひとつあれば十分だ」
梅喧「ククッ・・・血が騒ぎやがる・・・」
スレイヤー「さあ、準備しろ!手始めの相手は終戦管理局!奴らは手強いぞ!だが我らが勝つ。何故か?それは理念の差だ。影でこそこそやるような連中に喧嘩で負けると思うかね?」
団員「へ、へへッ。負ける気がしねェな・・・行くぞォッ!」
スレイヤー「おや、副長・・・ずいぶん、楽しそうだな?」
梅喧「ああ。喧嘩は楽しいさ。あんたもそうだろ?」
スレイヤー「無論だ。では参ろうか。喧嘩に明け暮れる日々へと!」
-ED2-
分岐② 一撃後
スレイヤー「そんなものかね?それでは組織の先行きが不安だな」
ヴェノム「ではどうする?私から組織を奪うか?」
スレイヤー「いや・・・アサシン組織には興味はない。しかし新たな組織を作るのも良いかもしれんな・・・」
ヴェノム「なんだと・・・?」
スレイヤー「隠遁のつもりであったが・・・少々血が騒いできた。失礼するよ。これから準備を始めねばな」
以下梅喧戦と同じ
分岐③
スレイヤー「もはや多くは望まん・・・この世界についてもな」
闇慈「ふうん・・・そんなもんかい」
スレイヤー「もう会うこともあるまい。さらばだ」
以下アバ戦と同じ
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