ブリジット「はあ・・・ビックリしました」
メイ「ごめんねー。アレがうちの流儀なんだ」
ディズィー「そ、そうだったんですか・・・私も、知りませんでした・・・」
ブリジット「うーん。深いです。勉強になります」
メイ「ところで・・・ブリジットはこれからも賞金稼ぎを続けるの?」
ブリジット「それが・・・迷ってるんです。賞金稼ぎもいいけど芸人の道もいいな、って・・・」
メイ「芸人?いいなあ・・・楽しそう!」
ブリジット「そうですか?でも1人じゃ不安なんです・・・仲間がいればなあ・・・」
メイ「仲間かァ・・・」
ブリジット「えへへ。愚痴みたいになっちゃいました。今日はおいとましますね」
メイ「いろいろ大変なんだなァ・・・」
ジョニー「・・・さて、客人も帰ったし俺達も出発するか?」
メイ「え?どこ行くの?」
ジョニー「・・・テスタメントのところ。ディズィーが久しぶりに会いたいらしいんでね」
ディズィー「久しぶりだから・・・緊張します・・・」
メイ「大丈夫だよ。向こうだって絶対会いたがってるもん」
ディズィー「そうでしょうか・・・」
メイ「あ、着いたみたいだよ」
ジョニー「俺は迎えに行って来る。いいコで待ってな」
ディズィー「はい・・・」
メイ「ディズィー、なんか顔色が悪くない?」
ディズィー「なんだか突然・・・頭の中がザワザワして・・・」
メイ「うわッ!?」
ディズィー「ネクロ!どうしたの!駄目・・・言うことを聞かない・・・!」
メイ「待ってて!ボクが止めてあげる!」
↓ 分岐① タイム分岐で74秒か否か 73秒経過後ED1
メイ「だ、駄目なの?」
ディズィー「ご、ごめんなさい・・・駄目みたいです・・・」
メイ「どうしよう・・・ジョニー・・・」
ディズィー「うう・・・何なの・・・この気持ち悪さ・・・」
テスタメント「・・・抑え切れないか」
ディズィー「テスタメントさん・・・」
カイ「あとは物理的に止めるしかないでしょう。法支援を頼みます」
テスタメント「人間に協力などしたくはないが状況が状況だ。仕方あるまい」
ディズィー「ご、ごめんなさい・・・私・・・」
カイ「大丈夫。すぐに止めてあげます」
↓
カイ「落ち着いたようですね」
ディズィー「ご、ごめんなさい・・・」
テスタメント「気にすることはない。しかし何故・・・」
ディズィー「私にも分からないんです。テスタメントさんには何か違和感がありませんか?」
テスタメント「・・・違和感?」
ディズィー「何か、頭の中がザワザワして気持ちが悪いんです・・・」
カイ「・・・何か不穏な空気ですね」
テスタメント「・・・侵入者か」
ロボカイ「オラオラ!イキガッテンジャネエゾ!コノ、シャバゾウガァッ!」
カイ「やれやれ・・・終戦管理局ですか」
テスタメント「ディズィー、そこにいろ。私たちで片付ける」
ディズィー「はい・・・(・・・まだ頭がザワザワする)」
クロウ「単純で助かるねェ。陽動だってのにあっさり引っ掛かってくれる」
ディズィー「貴方は・・・?」
クロウ「ハジメマシテ、お姫様。僕はクロウという。終戦管理局の人間だよ」
ディズィー「終戦、管理局・・・」
クロウ「君は貴重な存在だ。是非とも研究したい。そう思ってねェ」
ディズィー「お、お母、さん・・・?どうし、て・・・」
クロウ「フフフッ。いーい反応だ。何というか・・・実に――僕の脳髄に電流が走るような官能的な刺激を与えてくれる」
ディズィー「あ、あ・・・」
ジャスティスコピー「ターゲット、確認。モード変換。捕獲開始」
↓
クロウ「ふむ・・・手駒がなくなった。今日は退くか・・・」
ディズィー「ハア、ハア・・・」
カイ「・・・!大丈夫ですか!」
ディズィー「ハイ・・・なんとか・・・」
カイ「すみません・・・単純な陽動に惑わされて・・・」
ディズィー「いえ・・・いいんです。それより――」
カイ「何です?」
ディズィー「私・・・考えてみたら自分のことを知らないんです。どうして生まれたのか・・・この力は何なのか・・・」
ディズィー「協力、してもらえませんか?私がもっと自分を知れば・・・こんなことにならない気がして」
カイ「そうですね・・・私にできることであれば協力しますよ」
ディズィー「・・・ありがとうございます」
テスタメント「駄目だ」
ディズィー「どうして・・・私が私を知らなければ・・・何もできないから・・・」
テスタメント「人間を信用できるのか?お前を捕らえようとした男も人間なのだ。奴がそうでないとどうして断言できる」
ディズィー「あの人は・・・いい人です」
テスタメント「・・・お前が何と言おうとお前を人間の好きにさせるわけにはいかん」
ディズィー「喜んでくれると思ってました・・・」
テスタメント「どうしてもと言うのならその決意をここで見せろ」
ディズィー「え・・・?」
テスタメント「お前の決意を感じたなら――私はもう何も言うまい」
ディズィー「・・・はい!」
↓(特殊演出)
テスタメント「行くがいい」
ディズィー「テスタメントさん・・・ありがとう・・・」
テスタメント「だがもうここには来るな。私はどうあっても・・・人間を許せはしない」
ディズィー「いつか・・・許せる時が来ます。私・・・そのために行くんです」
テスタメント「達者でな・・・」
ディズィー「あなたも・・・」
ディズィー(・・・カイさん?ここで待ってるって言ってたけど・・・)
クロウ「やあ。また会ったね、お姫様」
クロウ「んー・・・待ち人かと思ったらガッカリだわーん、って感じ?はは、いいよ。別に。好かれたいとは思ってない。僕はただ君が欲しい。その身体だけがねェ」
ディズィー「・・・?」
クロウ「この装置を取りに戻ってた。これはなかなかいいよ。データベースにある人物の幻影を生み出すという画期的な装置だ。勿論、強さもそのまま。燃費が悪いのが難だがねェ」
ディズィー「ここは・・・何だろう。何か、懐かしい感じがする・・・・」
ディズィー「あなたは・・・」
織田ソル「潰す・・・」
ディズィー「負けませんよ、私・・・負けるわけにはいきませんから・・・」
↓(特殊演出)
クロウ「うおうッ!オーバーヒートしやがった・・・何てこった・・・」
ディズィー「帰って下さい。私・・・あなたの思い通りにはなりません」
クロウ「・・・決意は固い、か。残念だねェ。出直すよ。だがあきらめないよ、僕は。君は僕の姫君だ。この手に君を抱く・・・絶対。絶ッッッッ対にねェ!フハハハハハハッ!」
カイ「遅くなりました・・・何か、ありましたか?」
ディズィー「いえ・・・何も。行きましょうか。ジェリーフィッシュのみんなにも話をしなきゃ!」
ディズィー「ジョニーさん!早く朝食、食べて下さい!後片付けができないです!」
ジョニー「ん?今日はえらく厳しいね。何かある日だっけ?」
ディズィー「今日はカイさんのところに行く日なんです。遅れたら申し訳ないでしょう?」
ジョニー「あー、そうか。はいはい。すぐ食べますって」
ディズィー「でも、残さないで下さいね?」
ジョニー「・・・奴とはうまくやってるかい?」
ディズィー「はい。カイさんはいい人ですよ。いつも優しいです」
ジョニー「あー、いや・・・そういうことじゃなくて・・・」
ディズィー「私の体のことですか?まだまだ調べてみないと分からないみたいです・・・」
ジョニー「いや・・・そうでもなくて・・・(ま、あのお坊ちゃんに手を出せるわけもないか)」
ジョニー「はい、ごちそうさん」
ディズィー「おそまつさまでした」
ジョニー「じゃあ、気を付けて行って来な」
ディズィー「はい!行ってきます!」
-ED1-
分岐① 74秒経過前
メイ「う・・・」
ディズィー「メイさん!(このままじゃ・・・みんなに迷惑が・・・)」
メイ「ディズィー・・・!」
ディズィー「ごめんなさい・・・私、少しこの場を離れます」
ディズィー「治らない・・・どうしたらいいの・・・」
梅喧「あン・・・?テメェは・・・?」
ディズィー「駄目!ネクロ!」
梅喧「なッ・・・!」
ディズィー「ご、ごめんなさい・・・!」
梅喧「化け物が!本性現しやがったか!」
ディズィー「違うんです!あの・・・」
梅喧「そうとなりゃ・・・躊躇せずに狩れるってもんだ。覚悟しな!」
↓
ディズィー「さっきの人・・・無事だといいけど・・・」
ディズィー「あ・・・危ない!」
ソル「!! 暴走か・・・」
ディズィー「え?あ・・・たぶん・・・そうなんだと思います・・・」
ソル「荒療治になるぞ・・・」
↓
ソル「治まったか」
ディズィー「そう、みたいです・・・」
ソル「気を付けろ。自律型のギアでも・・・多少の影響を受けることはある」
ディズィー「・・・はい。すみません・・・」
ソル「・・・じゃあな」
ディズィー「あ、あの!」
ソル「・・・?」
ディズィー「ありがとうございました・・・」
ソル「・・・ああ」
ディズィー「みんなのところに戻らないと・・・」
イノ「おやァ・・・いーいところで会ったわね」
ディズィー「あなたは・・・」
イノ「ちょっと力を貸してくれる?」
ディズィー「あの・・・私・・・急ぎますから・・・」
イノ「ケッ!化け物の分際で用事かよ!いいから顔貸しな!」
ディズィー「キャッ!」
イノ「あんたを使えば・・・奴の弱みを握れるからねェ!」
↓
ディズィー「みんな心配してるかな・・・」
ディズィー「あの・・・何か用ですか?キャッ!あ、危ないですよ?」
アバ「魚心あれば水すまし・・・これもパラケルスの体のため」
ディズィー「よ、よく分からないけど・・・あの・・・痛くないようにしますね?」
↓(特殊演出)
アバ「うう・・・」
ディズィー「ひょっとして・・・誰かに頼まれたんですか?」
クロウ「そういうことだねェ」
ディズィー「・・・!か、体が・・・!」
クロウ「抵抗は無駄だよ。ジャスティス封印に使われた法結界と同等以上の代物だ。発動に時間がかかるのでねェ。君をこの場に留める必要があったというわけだ」
ディズィー「あなたは・・・誰・・・?」
クロウ「そんなことはどうでもいい。名前なんて瑣末なものだ。ようやく手に入れたよ。愛しの姫君・・・」
ディズィー「誰か・・・助け、て・・・!」
クロウ「ええ・・・研究は順調ですよ。はっきり言って・・・パーフェクト!ですねェ・・・ジャスティスコピーなど比べ物にならない」
クロウ「量産ですか?今、進めています。しかしあまり無茶はさせないで頂きたいですねェ・・・Dシリーズは非常に美しい。あまり傷を付けて欲しくないものでねェ・・・君もそう思うだろう?」
クロウ「オリジナルは誰にも渡さない。君は僕の物だ・・・永遠に。フフフフフ・・・ハーッハッハッハッ!」
-ED2-
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