ロボカイ「ハウアッ!」
ファウスト「フウ。これで全て片付きましたかね」
クロウ「いや・・・まだ残ってるよ」
ファウスト「む・・・」
クロウ「ようこそ、終戦管理局へ。ドクターファウスト」
ファウスト「貴方が黒幕というわけですか」
クロウ「いやいや・・・僕はただの支部長でねェ。そんなに偉くはない」
ファウスト「しかし支部長ならそれなりの地位のはず。貴方たちの目的を教えて頂きましょうか」
クロウ「無理無理。そんなことしたらクビになる。クビになると困るんだ。大好きな研究ができなくなる。それは僕に死ねというのと同じことでねェ」
ファウスト「これは・・・!」
クロウ「御同行願うよ、ドクター。貴方の正体には・・・とりわけ関心があるのでねェ」
↓
クロウ「試作段階とは言えジャスティスコピーをこうも簡単に潰すとはねェ」
ファウスト「こんなものまで作り出して・・・どうやら私の想像以上に危険な組織のようですね」
クロウ「さすがだ。やはり例の実験は再開するべきだな」
ファウスト「・・・実験?」
クロウ「おっと・・・あまり喋っては叱られる。僕はこれで失礼するよ」
ファウスト「待ちなさい!」
クロウ「早く逃げたら?爆発するよ、ここ。本来はそういう罠だから・・・ってことで。貴方とはいずれつもる話をしたいものだねェ。フハハハハハ!」
ファウスト「致し方ありません。脱出を優先させるしか選択肢はなさそうです」
分岐① →「このカサで・・・」 →「このドアで・・・」
ファウスト「このカサで・・・脱出するとしましょうか」
ファウスト(おや・・・あれは・・・)
ファウスト「お待ちなさい!」
ミリア「今度は何・・・?」
ファウスト「その髪の力・・・それ以上使ってはいけません!影に支配された男のようにあなたも・・・」
ミリア「だったらどうしろって言うの?私がおとなしく殺されれば満足?」
ファウスト「いえ・・・しかし、禁呪にも対抗する手立てはあるはずです」
ミリア「だったらいいけどね・・・」
ファウスト「ほんの少しでいい。私に時間を下さい。調べてみたいのです・・・」
ミリア「残念だけど・・・私にはその少しの時間も惜しいくらいなの」
ファウスト「止むを得ません。それであなたが助かるなら強引にでも・・・!」
ミリア「勝手ね・・・男って」
↓
ミリア「悪いけど・・・これ以上、あなたに付き合ってる時間はないの」
ファウスト「あッ!待って下さい!」
ファウスト「おや・・・これはお嬢さん」
メイ「あ・・・ちょうど良かった。おじさん、お医者様だよね?」
ファウスト「如何にも。どうかしましたか?」
メイ「あのね・・・ボクの体の事で、相、談、が・・・」
ファウスト「ほほう?何ですか?」
メイ「あ・・・忘れてた・・・おじさん・・・ハゲだよね」
ファウスト「はい?」
メイ「ボク、駄目なんだ・・・ハゲの人」
ファウスト「あの・・・相談というのは・・・?」
メイ「近付かないでェッ!」
↓(特殊演出)
ファウスト「・・・落ち着きましたか?」
メイ「うん・・・ごめんね・・・」
ファウスト「貴方の体のことですけれど」
メイ「・・・何か、おかしい?」
ファウスト「いえいえ。見事な健康体です。しかし――とても大きな力を秘めている。その力を欲しがるような輩もいるかもしれませんねえ」
メイ「チカラ・・・」
ファウスト「気を付けてください。最近は、良からぬ連中が多いようですから」
メイ「うん。ありがとう、おじさん」
ファウスト「本当に、元気な子ですねェ。あの子のためにも終戦管理局を何とかしなくては・・・」
クロウ「ハロー、ドクター。また会ったねェ」
ファウスト「また貴方ですか・・・」
クロウ「少しばかり実験にお付き合い願えるかな?」
ファウスト「ん・・・法力による幻影ですか」
クロウ「どっちを素体にしようかなー・・・ってのを迷っててねェ」
ファウスト「素体・・・?」
クロウ「ちょっとデータ取らせてくれる?なるたけ本気で頼むよ」
↓ 分岐② 一撃か否か 通常勝利
クロウ「フムフム・・・こんなもんか。ま、本物じゃないしねェ」
ファウスト「またも人を弄ぶつもりですか。そんなことはさせませんよ」
クロウ「そう?でも貴方も僕と同じじゃないの?」
ファウスト「!!」
クロウ「ん?何とか言ってみたら?それとも痛いトコ突かれて何も言えないかな?ク、ク、ク・・・いくら正義ぶってみても貴方の本質は――」
ファウスト「それ以上言うのはお止しなさい。忌まわしい過去を償うために今の私があるのです」
クロウ「あ、そ。僕は自分の過去を忌まわしいと思ったことなんかないけどねェ。どっちが幸せな人生かな?」
クロウ「じゃ、そういうことで。僕は幸せな研究に戻るよ。どっちが幸せな人生かなァ?ハハハハ!」
ファウスト「放ってはおけませんね・・・彼を追えば・・・アジトに辿り着けるかも・・・」
ポチョムキン「こんなところで何をしている」
ファウスト「貴方も潜入ですか。気が合いますね」
ポチョムキン「終戦管理局は我がツェップが始末する。君は退きたまえ」
ファウスト「いえ・・・そうはいきません。私にも医師としての使命がありますので」
ポチョムキン「そういうことであれば・・・排除させてもらうことになる」
ファウスト「・・・仕方ありませんね」
↓
ポチョムキン「クッ・・・!」
ファウスト「これ以上・・・争う必要もないでしょう。私たちの目的は同じ。であれば、協力するべきです」
ポチョムキン「・・・確かにな」
ファウスト「この支部を爆破します。手伝ってもらえますか?」
ポチョムキン「了解した」
ファウスト「うまくいきましたか」
ポチョムキン「そのようだ。だがこの支部も所詮は枝葉。奴らの根幹を叩くまでは安心はできん」
ファウスト「・・・そうですね」
ポチョムキン「私は一度ツェップに戻る」
ファウスト「ええ。それでは、これで」
スレイヤー「どうやら私が手を下すまでもなかったようだな」
ファウスト「おや・・・貴方も来ていましたか」
スレイヤー「隠遁を祝う花火代わりに支部のひとつも爆破しようかと思っていたのだがね」
ファウスト「それは失礼しました。しかし野放しにはできませんでしたので」
スレイヤー「構わぬよ。しかし、予定が違ってしまい、力を持て余すことになったな。どうかね?ここで私と手合わせして頂けぬかな?」
ファウスト「いいでしょう。せめてものお詫びです」
↓(特殊演出)
スレイヤー「有難う。これで思い残すことはない」
ファウスト「この世界から・・・去られるのですね」
スレイヤー「うむ。この世界は若い者に託そうと思ったものでね」
ファウスト「お達者で」
スレイヤー「どうかね?君も一緒に来ないかね?彼の地には医者が少なくてね。それに・・・君なら彼の地でもやっていける。並の人間には無理だろうが」
ファウスト「魅力的なお誘いですが・・・まだまだこの世界には私を必要としてくれる人がいる。その全ての人に尽くすまではこの世界を去るわけにはいきません」
スレイヤー「そうか・・・それは残念だ。では、私は行くとしよう。君も達者でな」
ファウスト「行ってしまわれたか。さて、私はどこに行きましょうか。まだまだ患者はいるようです。世界は広大ですからね・・・」
-ED1-
分岐①
ファウスト「このドアで・・・脱出するとしましょうか」
ファウスト「おや・・・慌てたので転移先を間違えてしまいましたね。ここは・・・」
ザッパ「なんで僕が・・・こんな目に・・・」
ファウスト「おや?」
ザッパ「あッ!ファウスト先生!いや、こんなところに先生がいるはずがない。夢を見てるんだ・・・僕は・・・」
ファウスト「ここは・・・牢屋ですか。貴方、何をしたんです?」
ザッパ「わけも分からずに捕まって・・・僕は・・・僕は・・・恨めしィイイッ!」
↓(特殊演出)
ザッパ「アギャアアアァッ!」
ファウスト「・・・あー、逃げちゃいました。私も警察に怒られるのかな・・・ここで会ったのも何かの縁です。治療してあげるとしましょう。まずは追わないと・・・」
ファウスト(どこに行ったんでしょう?)
ブリジット「うーん・・・」
ファウスト「妙なポーズを良くする気味の悪い青年を見ませんでしたか?」
ブリジット「今さっき、急に襲われました・・・」
ファウスト「そうですか。早く追わないと大変なことになってしまいますね・・・」
ブリジット「待って下さい!」
ファウスト「はい?」
ブリジット「おじさん、あの男の人のお師匠さんか何かですね!弟子の不始末は師匠の責任!ちゃんと落とし前つけて下さい!」
↓
ファウスト(この匂い・・・これは・・・)
ファウスト「むせ返るような血の匂い・・・貴方でしたか」
梅喧「妖怪医者か・・・消えな。てめェの相手なんかしたくもねェ」
ファウスト「血に・・・溺れかけていますね?」
梅喧「何を・・・」
ファウスト「分かるのです。私には。私にもそんな時期があった・・・それ故に。苦しいでしょう・・・しかし・・・負けてはいけません」
梅喧「訳知り顔で語るんじゃねェ!藪医者が!」
↓(特殊演出)
ファウスト「ちょっと、そこの貴方」
ソル「あン?」
ファウスト「怪我をしていますね。それはいけません。治療した方がいい」
ソル「・・・ほっとけ」
ファウスト「大丈夫、すぐにすみますから。さあ・・・!」
↓
ファウスト「さて・・・あのザッパという若者は・・・」
ザッパ「うう・・・」
ファウスト「大丈夫ですか?」
ザッパ「ファウスト先生・・・お願いです・・・僕を・・・治療して下さい・・・」
ファウスト「貴方の病状は深刻です。しかし、治療法には何となく見当が付きましたよ」
ザッパ「ほ、ほ、本当ですか!やった!それなら・・・早く・・・く・・・治せるゥかァアアアアッ!」
ファウスト「・・・やれやれ」
↓(特殊演出)
ザッパ「ハッ・・・!」
ファウスト「目が覚めましたか。喜んで下さい。治療は成功です」
ザッパ「ほ・・・本当ですか?」
ファウスト「ええ。悪霊は去りました」
ザッパ「良かった・・・でも・・・何か・・・顔に違和感が・・・」
ファウスト「それはそうです。顔を変えましたから」
ザッパ「ええッ!な、なぜ・・・」
ファウスト「調べた結果、貴方に悪霊が憑いた原因は貴方の顔にあります。ですから・・・貴方の顔を変えてしまえば彼女は去るというわけです」
ザッパ「で、でも、あの・・・この顔は・・・正直言って・・・かなり・・・」
ファウスト「まあ、どちらかと言えばブサイクという種類の顔でしょうね」
ザッパ「そ、そんな・・・!これも治して下さい!」
ファウスト「それはできません。そんなことをしたらまた悪霊に憑かれてしまう」
ザッパ「せ、先生ィッ!」
ファウスト「それじゃ、私はこれで。良かったですね、治って」
ザッパ「こんな顔・・・嫌だァアアアアッ!」
-ED2-
分岐② 一撃後
クロウ「おほっ!凄いねェ。アットー的じゃないか」
ファウスト「またも人を弄ぶつもりですか。そんなことはさせませんよ」
クロウ「いやいやいや、ドクター。こいつはちょっと・・・再考の余地アリだねェ!どちらかを素体にしようと思っていたけど――君も候補に入れよう!うん、そうしようそうしよう・・・」
クロウ「じゃ、僕は研究室に戻るわ。ほいじゃね、ドクター。協力ありがとう」
以下ラストザッパ戦と同じ
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